Microsoftは1月26日(現地時間)、Windows 11向けに更新プログラム「KB5022360」のプレビュー版をリリースした。この更新プログラムでは、IME(入力メソッドエディタ)やMBCS(マルチバイト文字セット)アプリ、searchindexer.exeなどにおいて発生してた不具合をはじめとする、多数の既知の問題に対する修正が行われている。また、.NET Framework向け更新プログラムのプレビュー版のインストール方法も変更されているという。

  • 2023 年 1 月 26 日 — KB5022360 (OS ビルド 22621.1194) プレビュー - Microsoft サポート

    2023 年 1 月 26 日 — KB5022360 (OS ビルド 22621.1194) プレビュー - Microsoft サポート

KB5022360における変更内容のハイライトとしては次の項目が挙げられている。

  • マウスとキーボードを同時に使用した場合、アプリケーションの応答が停止する可能性のあるIMEの問題が修正された
  • MBCSアプリを使用して日本語の漢字を変換または再変換するときに、カーソルが間違った場所に移動する場合がある問題が修正された
  • タスクバーで検索を使用して見つけた画像ファイルが開けなくなる問題が修正された
  • ファイルの内容に基づいてファイルを検索できない問題が修正された
  • 一部のゲームコントローラを使用中にコンピュータがスリープモードにならない可能性がある問題が修正された

その他の主な改善点としては、以下がある。

  • .NET Framework更新プログラムのプレビュー版が、Windows Updateの[詳細オプション]→[オプションの更新プログラム]からインストールできるようになった
  • ランダムにサインインまたはサインアウトが停止するsearchindexer.exeの問題が修正された
  • COM+アプリケーションでデッドロックが発生する問題が修正された
  • conhost.exeが停止する問題が修正された
  • AutoPilotを使用してファームウェアのTPMの設定ができなくなる問題が修正された
  • RemoteAppとデスクトップの接続中にmstsc.exeが応答しなくなる問題が修正された

全ての変更点のリストは前述のリリースノートに掲載されている。修正内容の一部には、以前の更新プログラムと重複するものもある。すでに以前の更新プログラムを適用済みの場合は、このパッケージに含まれる新しい更新プログラムのみがインストールされる。

現時点ではKB5022360はプレビュー版としての提供であるため、適用するにはWindows Updateから手動でのインストールが必要となる。適用は自己責任となるが、現状で何らかの問題が発生している場合には試してみる価値があるだろう。