Windows 11 2022 Update (Windows 11, version 22H2)を使っている場合、復元ポイントへシステムの復元を実施した後でアプリケーションが起動できなくなったり、挙動がおかしくなる可能性がある。Microsoftがこの問題について「KB5023152: “This app can’t open” error message when starting a Windows app in Windows 11, version 22H2 - Microsoft Support」で報告した。
影響を受けるとされるWindowsおよびバージョンは次のとおり。
- Windows 11 SE, version 22H2
- Windows 11 Home, version 22H2
- Windows 11 Pro, version 22H2
- Windows 11 Enterprise Multi-Session, version 22H2
- Windows 11 Enterprise, version 22H2
- Windows 11 Education, version 22H2
- Windows 11 IoT Enterprise, version 22H2
これらWindows 11では、以前の復元ポイントへシステムの復元を実施したあと、「MSIX Windowsアプリパッケージ形式」を使用する一部のアプリケーションで次の問題が発生する可能性があるとされている。
- アプリが起動せずに「このアプリを開くことができません」というエラーメッセージが表示される
- スタートメニューに同じアプリが複数エントリされている
- アプリを起動しようとしてもアプリが反応しない
- I/Oエラーが発生してアプリが応答せずにアプリがクラッシュする
- アプリをもう一度起動しようとすると今度はアプリが起動してくる
Microsoftは次のアプリに関しては、問題の発生が確認されていると報告している。
- Microsoft Office
- メモ帳
- ターミナル
- ペイント
- Cortana
Microsoftは確認がとれているアプリは完全なリストではなく、「MSIX Windowsアプリパッケージ形式」を使用するすべてのWindowsアプリケーションでこの問題が発生する可能性があると報告している。この問題の「回避方法」として次の方法が挙げられている。
- アプリをもう一度起動する
- アプリをMicrosoft Storeから再インストールする
- アプリを元のソースから再インストールする
- Windows Updateを実行する
Microsoftは現在この問題の調査に取り組んでいることや将来アップデートを適用することなどは言及していない。現時点では、今度どのような対処が行われるのか不明であり、問題が発生している場合は上記の回避方法などを試し、Microsoftからの新しい情報提供を待つ必要がある。