Microsoftは現在、Windows 11向けにファイルエクスプローラの大幅なアップデートに取り組んでいる。その詳細はまだ明らかにされていないが、Windowsの最新動向に詳しいWindows Centralは1月25日、Exclusive: This is Microsoft's new modern File Explorer overhaul for Windows 11」において、独自に入手したという外観や新機能の情報について伝えた。新しいファイルエクスプローラには、デザインの変更に加えて、OneDriveやMicrosoft 365とのより深い統合が含まれるようだ。

Windows Centralが公開したファイルエクスプローラのスクリーンショットでは、コピーや貼り付けなどのアイコンを備えたツールバーが、従来のヘッダ部分ではなく、ファイル/フォルダービューの上部に移動されていることを確認できる。また、検索ボックスのデザインが新しくなっており、ファイル/ディレクトリボックスはこれまでのような独立した入力フィールドではなくヘッダに統合されているようにも見える。

[Home]ページには、現在はクイックアクセスやお気に入り(Pinned Files)がトップに表示されるようになっているが、新バージョンでは「Recommended」という領域がトップに追加されている。Recommended領域にはWordやPowerpointファイルがサムネイル表示されている。これは、ユーザーが次に作業する可能性の高いコンテンツを推測して提案するものと考えられる。ただし、以前Microsoftがスタート画面の「おすすめ」領域に対して閲覧履歴に基づくWebサイトなどを追加した際、多くのユーザーから不評を買って実装を取り下げる結果になった。そのことを考えると、ファイルエクスプローラの「Recommended」がどのように機能するのかは注目に値するだろう。

Windows Centralによると、「詳細」ウィンドウも大きく変更されており、Microsoft 365との統合が強化され、ファイルの詳細を表示するためのエクスペリエンスが拡張されているという。メールスレッドを閲覧したり、クラウド共有ファイルなどに付けられたコメントを確認したりする機能も統合されたことも取り上げられている。その他に、写真のプレビューに役立つ新しい「ギャラリー」セクションや、macOSのようなタグ機能の導入に取り組んでいるという情報もあるという。

冒頭で触れたように、現時点ではまだMicrosoftからこの新しいファイルエクスプローラに関する詳細な情報は発表されていない。したがって、Windows Centralが公開した新機能の詳細や、具体的なリリース時期などは未知数である。ただし、同社が現在Windows 11への移行を促すための機能拡張に力を入れていることを考慮すれば、ファイルエクスプローラがアップデートされるのもそれほど遠い未来ではないだろう。