Googleは1月26日(米国時間)、「Over 50,000 instances of DRAGONBRIDGE activity disrupted in 2022」において、2022年に親中派の活動家グループによる5万件以上の悪意のある活動を排除したと伝えた。
「DRAGONBRIDGE」と呼ばれる中国国家支援のサイバー犯罪者グループがYouTube、Blogger、AdSenseなどのGoogleサービスで政治的な活動を展開していたことが明らかとなった。
DRAGONBRIDGE(別名「Spamouflage Dragon」)は、主に米国に批判的で中国に有利な話を広めることで知られている活動家グループ。中国語圏の人々をメインターゲットにしているが、英語やその他の言語での活動も確認されている。活動のほとんどは政治的なメッセージを含まない低品質のコンテンツとされているが、ごく一部のDRAGONBRIDGEアカウントは親中派の意見を押し出すようなメッセージとともに時事問題について投稿するというケースもみられた。
DRAGONBRIDGEによる活動はその規模と膨大なコンテンツ数にもかかわらず、視聴者または読者数は芳しくなかったことがわかった。DRAGONBRIDGEの活動とみられるチャンネルを排除した際、その大半は登録者ゼロで動画の80%以上は100回以下の再生回数だったと報告されている。Blogger上の閲覧数も低く、12月に終了したブログでは95%近くが10回以下にとどまっていたという。
しかしながら、Googleはこのグループがより質の高いコンテンツを作成し、ターゲットのユーザの注目を集めるようになるかもしれないと警告している。粘り強く活動を続けているとし、彼らのコンテンツを特定し削除するため取り組みを拡大させていくと表明している。