GNUは現地時間2023年1月15日、GNU Diffutils バージョン3.9のリリースをメーリングリストで報告した。GNU Diffutilsはファイルやディレクトリーの比較に用いるdiffや、対話的比較を行うsdiffなど、複数のプログラムを含んだ定番ツールの一つ。ソースコードはGNU Diffutilsの公式サイトやGNUのダウンロードサイト、国内のミラーサイトから入手できる。

  • WSL 2上のGNU Diffutils バージョン3.9

    WSL 2上のGNU Diffutils バージョン3.9

本バージョンでは差分の表示形式をcontext形式とする「-c」やunified形式を指定する「-u」を用いた際、誤ったタイムゾーンを出力するバグを修正した。グリニッジ標準時から差を秒数で示すtm_gmtoffをサポートしない一部のOSで問題が発生していたという。2021年8月にリリースしたGNU Diffutils バージョン3.8から数えて51カ所の修正と改善が加わった。詳しい変更点はソースコード内のChangelogを参照してほしい。