三菱電機は12月7日、同社のAI(人工知能)技術である「Maisart(マイサート)」を用いた作業分析ソリューションである「骨紋(こつもん)」を応用し、「骨紋による危険行動検知技術」を開発したと発表した。カメラ映像から検出した複数の人物の骨格情報を分析して、複数の人物の間で発生する暴力行為などの危険な行動を高精度に自動検知できるという。

  • 従来の技術と新技術の比較

新技術は、AIで骨格情報を基に複数人物の動きを分析し、危険行動の自動検知を実現するという。

従来の技術では、カメラ映像から検出した骨格情報を基に1人ずつの姿勢を分析していたため、例えば、握手のように手を前に出している行動を、暴力(つかみ合いなど)と誤検知することがあったとのこと。

新技術では、検出した骨格情報から動きの特徴を抽出し、AIを使用して複数の人物の動きの特徴を比較・分析することで、人物の相関の有無を判定するという。 相関がある人物の動きに対してAIで分析することにより、危険行動を自動検知するとしている。

また、複数の人物の間で発生する危険行動を高精度に検知するとのこと。複数の人物の動きの特徴を検知するために、骨格が動いた軌跡・距離・速さを利用する。握手の場合、骨格はほとんど動かず、距離や速さも小さくなるとのこと。 一方つかみ合いの場合は、人物Aが人物Bを押すと骨格が動いた軌跡が同じ方向に発生し、距離や速さも大きくなるという。

骨格が動いた軌跡・距離・速さと行動内容の関係性をAIで学習することで、暴力行為などの危険行動を約90%の精度で自動検知したとしている。握手など、相関はあるが危険ではない行動を誤検知しないことも確認したとのこと。

同社は今後、骨紋による危険行動検知ソリューションの実用化に向けた開発・実証評価を進め、早期の事業化とサービスの展開を目指す。