パナソニックホールディングス(HD)傘下で企業向けシステムを手がけるパナソニック コネクトは12月6日、NIST(米国国立標準技術研究所)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において、世界1位の評価を獲得したと発表した。

同社の顔認証技術は、「Vision Transformer」と呼ばれる最新のディープラーニング技術に、独自改良を加えた方式を開発し、経年変化・顔向き・照明変動のある厳しい環境においても高精度に顔認証できる。その点が今回評価されたとしている。

また、経年変化を含む評価データにおいて、本人認証時のエラー率(本人拒否率)0.206パーセントという結果が得られている。さらに、顔向き・照明変動を含む評価データにおいても世界最高水準の評価を獲得した(:Kioskと呼ばれる評価データで世界5位、Borderと呼ばれる評価データで世界4位)。

  • パナソニックコネクトの顔認証技術がNISTで世界最高水準の評価を獲得

    パナソニックコネクトの顔認証技術がNISTで世界最高水準の評価を獲得

パナソニック コネクトは、60年以上のカメラ開発の歴史を持ち、約40年以上の映像・画像解析技術の開発を行っている。同社は現在、国内7つの空港に209基の顔認証システムを導入しており、日本人の出帰国、外国人の帰国時のパスポート審査に活用されている。民生用途では、オフィスでの利用や、アミューズメントパークや各種イベントの入退管理での利用が進んでいる。病院や薬局でのマイナンバーカードの認証に使用する顔認証付きカードリーダーは全国に10万台導入され、6割のシェアを獲得しているとのことだ。

同社の調査によると、顔認証の市場規模は、2030年には1269億円に拡大すると予測されている。従来からの強固なセキュリティが求められる現場での利用に加え、人手不足や業務効率化などの課題解決分野が加わり、昨今では新型感染症による非接触のニーズも顕在化し、ますます顔認証導入のニーズが高まっているという。