Kaspersky Labはこのほど、「Consumer cyberthreats: predictions for 2023」において、消費者のサイバー脅威に関して2023年の状況を予測したレポートを公開した。
同レポートでは、2023年に予測される主なサイバー脅威の状況として、以下が取り上げられている。
- より多くのゲームサブスクリプション詐欺に直面することになる
- 再びゲーム機の不足が発生し、入手困難な機器の販売をうたう偽のオンラインストアによる詐欺が増加する
- ゲーム内の通貨やアイテムの転売や盗難に関連する新たな手口が出現する
- ストリーミングはサイバー犯罪者にとって底なしの収入源であり続ける
- 新しいソーシャル メディアは、より多くのプライバシーリスクをもたらす。ソーシャルネットワークの世界では、ARによって革命的な現象が起こる
- メタバースを悪用したデータ侵害や仮想的な虐待や性的暴行などが既に増加しているが、特定の規制や緩和ルールがないことで、この傾向は2023年まで続く可能性がある
- メンタルヘルスアプリからのデータが、ターゲットを絞ったソーシャルエンジニアリング攻撃に活発に悪用される
- オンライン教育プラットフォームが、より多くのサイバー犯罪の標的になる。オンライン教育プラットフォームやビデオ会議サービスを模倣したトロイの木馬化されたファイルやフィッシング ページ、LMS資格情報の盗難などが増加する
- オンライン学習におけるゲーミフィケーションの利用が拡大し、荒らしやフィッシング、いじめなどのゲーム業界を悩ませてきたリスクにさらされる
Kasperskyの研究者は、フィッシングや詐欺、マルウェアなどといった主な脅威の種類は大きく変わらないものの、詐欺師が使用する戦術は主要なイベントやニュースによって変化し、常に新しい詐欺計画に警戒する必要があると指摘している。