Microsoftは現地時間2022年11月29日、公式ブログでMicrosoft Graph Python SDKパブリックプレビューの提供を発表した。同社はMicrosoft GraphにアクセスするMicrosoft Graph SDKを以前から提供しており、C#やPowerShell、TypeScript(Javascript)、Java、Go、PHPに続いてPythonが加わる形となる。Microsoft Graph Python SDKも他の開発言語と同様に、Microsoft Graphのデータセットを使用するサービスライブラリーと、サービス連携を行うコアライブラリー、二つの要素で構成されている。

  • Microsoft Graph Python SDKのイメージ図(公式ブログより)

    Microsoft Graph Python SDKのイメージ図(公式ブログより)

Microsoft Graph Python SDKパブリックプレビューでは、アクセストークンを自動的に更新する認証プロバイダーと、レスポンスステータスコードに応じて自動的に推奨時間を待機する再試行ハンドラーを提供する。また、アプリケーションによる複数のリクエストを同時に処理し、レスポンスを待つ間に他の処理を実行できる非同期処理や、HTTP2サポート、Microsoft Graphリソースに対応するモデルクラスを備えた。MicrosoftはMicrosoft GraphおよびMicrosoft Graph Python SDKの検証には、一定期間Microsoft 365 E5サンドボックス環境を無償使用可能な、Microsoft 365 Developer Programの利用を推奨している。