NTTデータ イントラマートは11月8日、計算機科学およびデータサイエンスの研究を行うNTTコンピュータ&データサイエンス研究所の研究成果を活用し、業務システムの実行プロセスを3次元で可視化する実証実験に成功したと発表した。

  • システム利用状況の可視化

    システム利用状況の可視化

NTTデータ イントラマートは、システムの利用状況を正確に理解し、戦略的なシステム投資を行うための業務システムの可視化に向けて、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所の技術を活用した実証実験を実施した。

その結果、同研究所の新技術とプロセスマイニングの技術を組み合わせることで、作成したアプリケーションの利用頻度やシステム全体のオペレーションを3次元で可視化できるという結果が得られたという。

今回の検証結果では、システムの操作ログから実行プロセスを抽出・モデル化し、3次元で可視化を行うことができるため、「機能分類・刷新」「機能追加」「機能縮小・破棄」「現状維持」という4つのレガシーシステムの分類を補助することが可能。この技術を同社のクラウドサービス「Accel-Mart」に取り込むことで、クラウド環境へのシステム移行も可能になるという。

  • レガシーシステムの分類

    レガシーシステムの分類

また、この3次元可視化技術は、業務の実行プロセスを比較することができる機能が備わっているため、同じ視点から月初、月末の比較をすることや、業務改善前後における変化を確認することが可能。これにより、システムの改修効果を確認できるだけでなく、さまざまな業務の進め方に応じたシステム利用の違いも確認することができるとしている。

  • プロセスの比較

    プロセスの比較

なお、対象の研究内容については、11月16日〜18日に開催されるNTT R&Dフォーラム Road to IOWN 2022にて、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所との共同出展による展示を予定しているということだ。