Malwarebytesは10月19日(米国時間)、「Ransomware attack freezes newspaper printing system」において、ランサムウェア攻撃でドイツの新聞印刷システムが停止したと伝えた。ドイツの新聞社である「Heilbronn Stimme」の印刷システムがランサムウェア攻撃の影響を受け、同社を含む系列メディアの印刷版がリリースできない状態に陥ったことがわかった。
先週にこのサイバー攻撃が実行され、Heilbronn Stimmeの印刷システムが暗号化されたことが明らかとなった。この攻撃では身代金のメモが残されているにもかかわらず、攻撃者からまだ具体的な身代金は要求されていない。同社は専門家と協力しながら復旧を試み、攻撃から4日後には再び印刷した新聞の配達が再開できるまでにシステムを復旧させている。
Heilbronn StimmeのITチームは外部のサイバーセキュリティの専門家と協力することで、月曜日の夕方には再び生産を開始しすることに成功した。同チームの部門責任者であるAndreas Reischle氏は、高度なデータバックアップ戦略およびITチームのノウハウにより、多大な労力をかけて生産に不可欠なシステムを復旧することができたと伝えている。
なお、警察の正式な捜査が始まっているとされているが、同社は現時点では捜査の状況や身代金要求の可能性に関する情報を提供することはできないと伝えている。