三井物産と英Quantinuum (クオンティニュアム) は10月19日、日本・アジア大洋州における量子コンピューティング領域に関する戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。両社は今後、同領域における共同での用途開発・顧客企業への価値提供・新たなビジネスモデル開発など、幅広い領域での戦略的パートナーシップを加速していく。

  • 三井物産の米谷佳夫代表取締役副社長とQuanitinuumのTony Uttley COO

今回のパートナーシップ契約に基づき両社は、量子コンピューティングを使用するビジネス・ユースケースおよびビジネスモデルを共同開発する。創薬/素材開発/エネルギー/モビリティ/ロジスティクスなどの各産業領域を想定しているという。

また、量子コンピューティング知見・ノウハウの普及・共有を通じた市場開拓を行う。加えて、日本・アジア大洋州市場へQuantinuumの量子コンピューティング・ソリューションを紹介していく。

  • Quantinuumの量子コンピュータ System Model H-1 powered by Honeywell

協業領域・アプリケーションとして両社は、量子化学計算 (製薬/化学/エネルギー産業など)、量子サイバー・セキュリティ、量子コンピュータを使用した各種オペレーションの最適化、量子自然言語処理および人工知能(AI)などを挙げている。