ブロードリーフと富士通は10月19日、、ブロードリーフが開発し提供している業務最適化ソリューション「OTRS」について、富士通の作業分節AI(Artificial Intelligence:人工知能)技術を搭載して運用負荷の軽減を目指す共同開発に合意したことを発表した。

  • ブロードリーフと富士通は共同開発を開始する

    ブロードリーフと富士通は共同開発を開始する

ブロードリーフのOTRSは、IE(Industrial Engineering)手法に準拠し、製造現場で作業中のスタッフの動作を撮影した映像の中から、人や物や機械の動きを分析するツールだ。自動車関連の製造業のほか、食品業界などで技術の平準化や動画による技術伝承に利用されているという。

また、富士通が提供する作業分節AI技術は、1回分の一連の作業映像の中から要素作業ごとに分割したデータを教師データとして学習し、同一作業における要素作業を自動的に検出する。要素作業の検出には、映像から人の行動を認識する3次元骨格認識技術が用いられている。

OTRSに富士通の作業分節AI技術を搭載することで、最初に見本となる動画を手動で分割して作業分節AIに学習させることで、残りの動画は自動で分割されるため、作業時間の短縮が見込めるとのことだ。

検証段階として、富士通アイ・ネットワークシステムズの山梨工場で複数工程において評価を実施したところ、およそ95%の精度で要素作業を分割できたとしている。

  • OTRSと作業分節AIサービスとのデータ受け渡し

    OTRSと作業分節AIサービスとのデータ受け渡し