リスク情報プラットフォーム「OPx」(公式Webサイト)

リスク情報プラットフォーム「OPx」(公式Webサイト)

地盤や地質に関わる建設コンサルタント事業を展開する応用地質と、空間位置情報ソリューションを提供するパスコ、シンガポールに本社を置く不動産テック企業Propre Pte. Ltd.(以下略、プロパー)の3社は、土地リスク情報プラットフォーム「OPx」にマンションの空室や賃料のトレンドなど情報を追加した不動産市場向け土地情報レポートサービスを開発したことを12日に発表。本年11月より注文の受付を開始する。「OPx」は、応用地質とパスコが2021年3月より提供する地震や水害、土壌汚染などの土地リスク情報を集積して提供する情報プラットフォームで、災害情報以外にも当該地域の人口分布、地形、商業環境、交通環境、社会基盤などの立地特性情報の提供も行う。

今回、プロパーの協力のもと「マンションの空室」「賃料のトレンド」「類似物件の分布」等の「不動産市場の特性」情報を追加。不動産、保険、物流関連、小売事業者等が新規事業用地を選定する際に必要な対象エリアのプロファイル情報や土地リスク情報、市場動向の情報などをまとめて取得することが可能となる。

  • 「不動産市場の特性」を追加した「OPx」レポートサンプル(同社資料より)

    「不動産市場の特性」を追加した「OPx」レポートサンプル(同社資料より)

3社は今後も共同開発を継続し、プロパーの所有する富裕層や単身者などの不動産物件の属性データと保育園・病院・小売店舗・飲食店などの施設データ、人口や地形、災害リスクなどの地理データなどを地図上に可視化できる地域分析ツールの提供を視野に入れる。