矢野経済研究所は10月4日、国内の倉庫内物流テック市場を調査し、分野別の市場動向、参入企業の動向、将来展望を明らかにした。
物流ドライバーの働き方改革関連法案として、2024年4月から時間外労働の規制や時間外割増賃金の引き上げが起こることにより発生するさまざまな問題「2024年問題」により、物流テック市場が注目を集めている。その中でも導入が進んでいる、トラックの入出庫を管理するバース予約/受付システム市場について同社は取り上げた。
2021年度のバース予約/受付システムの導入拠点数ベースの市場規模は、前年度比169%の1100拠点と推計。2020年度はコロナ禍の影響で一時的に停滞したが、2021年度以降は物流事業に対する投資意欲の回復や、トラックドライバーへの負担軽減の目的から導入が増えたという。
2021年度及び2022年度上半期は、複数拠点を展開する事業者が一拠点にバース予約システムを導入し、トラックの待機時間・待機渋滞の緩和など、運用が上手くいったことから他の拠点へ横展開を広げ、大幅に導入拠点が増える傾向があったとのこと。
同社は2024年度にかけて今後も伸びていくと予測するが、2024年度以降は比較的になだらかになっていくと考えている。