サポーターズは、10月3日、サポーターズに登録している2024年卒業予定のエンジニア学生を対象に、8月29日から9月11日にかけてwebアンケート調査を実施し、413件の回答を得た「2024年卒 エンジニア学生対象 就職希望企業ランキング」を公開した。
トップ30の企業は以下の通り。
同調査では、サイバーエージェントが1位を獲得しており、それを筆頭に、TOP30の約半数がWEBサービスを運営するベンチャー企業が占めるなど、エンジニア学生においてはWEB系事業会社の根強い人気が伺えるという結果になっているという。
またその一方で、WEB系事業会社以外では、ソニーやNTTデータといったサマーインターンに注力している企業が上位にランクインしているということがわかったという。
1位を獲得したサイバーエージェントは近年、新卒エンジニア採用の人数を拡大する中で「伸びしろ人材」を採用して育成する方針を掲げ、採用基準の見直し、サマーインターンの強化など様々なチャレンジを行っているほか、「BIT VALLEY」の主催、「技育プロジェクト」への協賛など、学生エンジニアを育てる取り組みにも注力していることが今回の結果につながったのではないかと見られているという。
また今回の調査で、WEB系事業会社が多くランクインした背景には、WEBサービスの人気の高まりと合わせて、各社の継続的な採用広報活動も大きく影響しているという。
今回TOP30にランクインしたWEB系事業会社の内サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、GMOインターネットグループ、ゆめみ、CARTA HOLDINGSの5社にアクセンチュアを加えた6社は、「技育プロジェクト」 に年間協賛を行い、テックカンファレンスやピッチコンテスト、ハッカソンなどの支援を通して、学生エンジニアのスキルとキャリア支援を行っている企業だという。同社は、今回の結果に関して、そういった活動を通して、学生エンジニアへの認知度、ブランド向上を行うことも一つの大きな要因となるとの考えを示している。
一方で、日本国内ではIT人材の7割以上がIT産業に就職をしており、これは他国と比較して突出して高い割合となっているという。しかしIT産業「以外」にIT人材が就職しづらいことは、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の観点で大きな課題にもなっており、今回のランキングでもTOP30全企業がIT産業となっており、同社は、IT産業「以外」の企業の認知度やブランド向上が今後の課題になるのではないかと提言している。