NECと米Red Hatは9月29日、Red Hat OpenShift上でのITモダナイゼーションとDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に向けたグローバルでの協業拡大を発表した。これにより、NECは、Red Hat OpenShiftをミッションクリティカル領域におけるプリファード・コンテナ・プラットフォームとして位置づけ、共同COE(Center of Excellence)の編成や共同技術開発など、同領域における両社の体制や技術面での協力関係を強化していく。

共同COEでは、コンテナ技術とRed Hat製品に精通したアーキテクトを中心とする両社合わせて100名超の共同技術支援体制を編成する。両社のソリューションを展開するうえでのシステム設計におけるベストプラクティスや技術支援、評価環境を提供することで、顧客のITシステム基盤とアプリケーションの品質・信頼性の向上を目指す。

共同技術開発においては、Red Hat OpenShiftを活用したNECのソリューションを拡充していくため、Kubernetesコミュニティ連携や両社のエンジニアの同一拠点での常駐など、グローバルで共同エンジニアリング活動を強化する。

両社は従来より深い技術協力を通じて、基幹システムで求められる要件を反映したエンドツーエンドのRed Hat OpenShiftを活用したソリューションと、ミッションクリティカル領域向けのサポートサービスを協力して提供していく方針だ。

  • NEC 代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 森田隆之氏(左)と米Red Hat 社長兼 CEO マット・ヒックス氏(右)

    NEC 代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 森田隆之氏(左)と米Red Hat 社長兼 CEO マット・ヒックス氏(右)