トヨクモが9月15日に発表した調査結果によると、部署を横断する業務では業務量の平準化や適切な知識・能力からではなく、依頼主の声のかけやすさで多くの業務が割り振られる傾向にあることが分かった。

同調査は同社が9月8日~10日にかけて、国内の18歳以上の男女を対象として部署を横断する業務に関するアンケートを実施したもの。有効回答者数は1004人であり、うち468人が会社員/職員/経営者、304人が部署横断業務の担当者。

回答者のうち会社員/職員/経営者に他部署へ業務を依頼・相談することがあるか尋ねると、230人があると回答している。

  • 他部署への依頼や相談を行う業務の有無 出典: トヨクモ

部署を横断する業務で相手を選ぶ基準を聞くと、「知識や能力を持っていそうな人を選ぶ」が最多だった一方で、「話しかけやすい人」または「好き嫌いで人を選ぶ」といった、個人的な印象やイメージで相談・依頼相手を選択するという回答者が約3割に上った。

  • 部署を横断する業務の依頼・相談で相手を選ぶ基準 出典: トヨクモ

調査結果から、部署を横断する業務では、担当者の声のかけやすさで業務を相談・割振りしている傾向が浮かび上がり、感じがいい人や声をかけやすい人に業務が集中してしまうと同社は危惧している。