日立社会情報サービスは9月13日、電子文書(PDFファイル)内にユーザー情報・データ提供元・データ提供先などの情報を「電子透かし」として埋め込み、セキュリティ対策を施す「電子透かしソリューション」を発売した。

  • 「電子透かし」埋め込みのイメージ(地紋を表示するパターン)

    「電子透かし」埋め込みのイメージ(地紋を表示するパターン)

「電子透かしソリューション」は、用途に応じた3パターンの電子透かしを埋め込むことが可能。パターン1として、電子文書時点では地紋を表示せず印刷時に表示し、印刷による持ち出しを抑止する。パターン2として、電子文書時点で地紋を表示し、転送などオンラインでの流出を抑止する。パターン3として、地紋は常に非表示にし、利用者に地紋の存在を気づかせずにセキュリティ対策できる。

また、情報漏えいした場合も流出経路を特定可能。電子透かしに「データの提供元」「データの提供先」を埋め込むことができでき、データが流出した場合もデータの所有者・システムから取り出したユーザーなどを特定できるため、2次転用のリスクを抑制できるとしている。

ライセンスは、大量の公開電子文書を取り扱うユーザー向けのサーバーライセンスと、企業内における個別利用向けのクライアントライセンスの2種類を提供する。サーバーライセンス(1CPU8コアまでの利用)はPDF変換アプリケーションが月額88,000円、PDF検証アプリケーションが月額26,400円(いずれも税込)。

クライアントライセンス(クライアントOSでの利用)は、PDF変換アプリケーションが月額440円、PDF検証アプリケーションが月額1,320円。開発キット(開発ライセンス5ユーザーまで)のライセンスは330,000円、保守は年額49,500円(いずれも税込)。

なお、PDF変換アプリケーションは、電子透かしを挿入するためのアプリケーション、PDF検証アプリケーションは挿入した電子透かし情報を解読するために必要となる。