Googleは9月8日(米国時間)、Android Developers Blogの記事「Optimize for Android (Go edition): Lessons from Google apps - Part 1」において、Android 13における最小システム要件が引き上げられたと説明した。Androidのローエンドデバイス向けの仕様である「Android Go」では、これまでRAMの最小容量が1GBとされてきたが、2022年8月15日にリリースされたAndroid 13では、その要件が2GBに変更されたという。また、公式文書には記載されていないが、最小ストレージ容量は16GBだと発表されている。
Android Goは、ハードウェアスペックの低い低価格のデバイス向けに設計された軽量バージョンのAndroidの軽量である。搭載する機能を制限する代わりに、限られたリソースでも動作するように最適化されてる。ハイエンドなデバイスの流通が難しい地域に対するOEMを主なターゲットとして提供されており、現在2億5000万人以上がAndroid Goを使用しているという。
Android Goは2017年にリリースされたAndroid 8で初めて提供された。当初の最小RAM要件は512MBだったが、2020年のAndroid11からは1GBとなっていた。Android 13ではこれが2GBに引き上げられたとのことだ。
ストレージ容量の最小要件については触れられていないが、Ars Technicaの次の記事によると、こちらは16GBに引き上げられたと伝えられている。
最小システム要件の引き上げは、新しいデバイスだけでなく、既存のデバイスにも影響する。引き上げられたシステム要件を満たしていない既存のデバイスは、Android 13にアップデートすることができないからだ。Googledでは、Android 13のGoエディションには次のような改善が行われたと説明している。
- アプリの起動の高速化
- より長いバッテリー寿命
- より簡単なアプリ共有
- より多くのプライバシー管理
これらの強みを最大限に生かすために、開発者に対して、新しいバージョンのAndroid Go向けのビルドを検討するように呼びかけている。