Googleは9月8日(米国時間)、Androidデバイス向けに提供されている「Google Playサービス」の最新版であるv36.22をリリースした。Android Police Teamは、「New Google Play system update tells you when a data breach may have compromised your accounts」において、このアップデートにおける最も重要な変更点として、パスワードの自動入力(Autofill)オプションにおけるアカウント保護機能の強化について取り上げている。

パスワードの自動入力を有効にしている場合、アプリやWebサイトにログインする際に、Googleアカウントのパスワードマネージャに記憶されているユーザー名およびパスワードが自動で入力されるようになる。Google Playサービス v36.22では、この自動入力の際に、対象のアカウント情報がインターネット上で侵害された形跡がないかを検証し、もし侵害の痕跡が見つかった場合はユーザーに通知してパスワードの変更を提案するようになった。

アカウントの侵害を検証する機能は、以前からGoogleアカウントサービスで提供されてきた。今回、それが自動入力機能と結び付いたことによって、普段アカウントの侵害を意識していないユーザーに対しても注意を促すことができるようになる。

  • Google Playサービス v36.22ではアカウント保護機能が強化される

    Google Playサービス v36.22ではアカウント保護機能が強化される

さらに、Google Playサービス v36.22では、子供用Googleアカウントにおける「Googleキッズスペース」の機能追加や、Androidデバイスのアカウント同期およびアカウント復元の改善、Walletアプリにおける電子キーで車を操作した際に視覚的なフィードバックの追加などといったアップデートが行われている。また、Wear OS搭載スマートウォッチに対する日本向けのGoogle Playの公式サポートもアナウンスされている。

Googleでは、「Google Play Store v32.3」も2022年9月12日にアップデートすることを予告している。v32.3には、デバイスを安全に保つための「Playプロテクト」の改善や、アプリのダウンロードおよびインストールの最適化、Wear OS関連の複数のアップデートなどが含まれるという。Google Playサービス v36.22および Google Play Store v32.3における変更点のリストは次のサポートページにまとめられている。