クラウド録画サービスを提供するセーフィーは、物流業界向けに網目のような広範な接続網を構築するメッシュWi-Fiルーターを使ったネットワーク構築サービスの提供を行うことを発表した。

  • セーフィー、メッシュWi-Fiルーターによるネットワーク構築サービスのサービスイメージ(同社資料より)

    セーフィー、メッシュWi-Fiルーターによるネットワーク構築サービスのサービスイメージ(同社資料より)

サービスは、同社のクラウド録画サービス利用者向けにNECプラットフォームズ製のメッシュWi-Fiルーター「Aterm GX621A1」で広範囲の無線ネットワーク網を構築、これにより機器同士が効果的に連携し最適な経路で通信を行い、高速通信とカメラ設置場所の柔軟な選択が可能となる。設置するカメラは1つのSSIDとパスワードでシームレスな接続が可能でセーフィーサポート窓口のリモートアクセスでの遠隔サポートも受けられる。

同社は、7月13日から8月10日の計29日間、トーヨーカネツの食品を扱う物流センターでソリューションの実証実験を行ってその効果を実証している。メッシュWi-Fiルーター「Aterm GX621A1」6台、ネットワークカメラ「QBiC CLOUD CC-2L」15台を活用し、倉庫内のマテリアルハンドリング設備が正常稼働しているかをモニタリング。以前では通信不可だったエリアでカメラの映像録画が可能になった他、通信続手段を一元化することで、通信コストの圧縮も実証している。

  • トーヨーカネツでの実証実験の模様(同社資料より)

    トーヨーカネツでの実証実験の模様(同社資料より)

同社では、2024年4月より適用が開始される「自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制」により発生することが予想される労働力不足問題"物流の2024年問題"を視野に入れサービスを開発。今後、「物流倉庫」「製造工場」「大型店舗」などを対象にサービス展開を目指す。