Skyは9月5日、大規模ユーザ向けシンクライアントシステム「SKYDIV Desktop Client Ver.5.1」の販売を開始したと発表した。
「SKYDIV Desktop Client」は、仮想環境(シンクライアント)でのPCの運用管理を支援する各種機能を搭載する。管理画面上でユーザーへの仮想端末の割り当てや、各端末の利用状況の確認が行えるようになっている。
最新の「SKYDIV Desktop Client Ver.5.1」では、Linuxのサーバ上で動作する「仮想ブラウザ方式」や、エージェントレスで利用できる「Webランチャー」機能、Webダウンロードしたファイルを安全な状態でローカル環境へ転送できる「ファイル無害化連携」機能などを強化。そのほか、オフィスのPCをリモート操作できる「Remote Access Services」の改善も図ったという。
「仮想ブラウザ方式」では、Linuxサーバ上で動作するWebブラウザの画面を各PCに転送することで、RDS CALが不要で、Ver.5.1ではプリンターのリダイレクトに対応し、仮想環境上のデータをローカル環境で印刷できるようにした。
Webランチャー機能では、利用者のPCに「SKYDIV Desktop Client」のエージェントをインストールしていない場合でも、Webブラウザを使って仮想環境を利用できる。Ver.5.1では、OS依存により難しかったショートカットキーの組み合わせを設定できるようにしたほか、プリンタのリダイレクトに対応するなど機能強化した。
また、他社のファイル無害化ソリューションと連携し、仮想環境の利用中にWebサイトなどでダウンロードしたファイルを無害化。マルウェアの可能性があるプログラムやマクロなどを取り除いて安全なファイルを作成し、ローカル環境に転送することができる。
さらに、出張先やテレワーク中に、手元のPCからオフィスのPCをリモート操作できる「SKYDIV Desktop Client Remote Access Services」を改善。利用者側のPCに専用ソフトウェアをインストールしなくても、Webブラウザ経由でリモート操作できるようにした。また、操作画面に保守契約ユーザー用Webサイトにアクセスできるボタンを用意し、サポートへのお問い合わせやマニュアルの閲覧がしやすくした。