コニカミノルタは7月28日、3Dセンサーデバイス検査事業に参入すると発表した。センシング事業のドイツ子会社Instrument Systems GmbH(IS)を通じて、韓国の販売技術コンサルタント兼メーカーであるKimsoptec(キムスオプテック)を買収する契約を締結した。買収額は非公表。

コニカミノルタはセンシング事業における韓国大手顧客への接点を強化し、ディスプレイ検査および3Dセンサー検査事業の拡大を加速する。

ISはディスプレイ品質検査用途において、分光器・カメラ・複合システム・ソフトウェアを提供するメーカーで、コニカミノルタの100%子会社。 キムスオプテックは、2005年から韓国においてISのソリューションを独占的に販売し、既存の大手キーアカウントや韓国のシステムインテグレーターなどを顧客としている。

今回の買収により、ISのアジア市場における顧客接点を強化し、従来のディスプレイ検査領域及び、今後進化してゆくAR/VRディスプレイ検査領域の更なる事業拡大を目指す。また、今後も成長が見込まれるセキュリティ機能に関わる3Dセンサー(本人認証や目線のトラッキング)検査領域において、キムスオプテックが持つ自社製品や顧客ベースを活用した事業展開を図る。

2025年には、ISの製品販売に加え、キムスオプテックの製品による市場・販売拡大を、さらにキムスオプテック製品の競争力を強化したISチャネルによる韓国市場以外での販売拡大を見込む。また、キーアカウント向け直販チャネルを獲得し、顧客接点を強化することで、さらなる売上増を見込んでいるとのことだ。