DNPと渋谷未来デザイン、宮下公園パートナーズの3者は7月26日、現実の宮下公園を高精細に表現した仮想空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を構築し、公共空間を高度に利用する取り組みの一つとして実証事業を行っていることを発表した。

DNPと京都市は同空間内に、伝統工芸や観光資源等の京都の魅力を体験し、人と人が交流できる空間「京都館PLUS X」を構築し、3月よりオープンしている。「京都館PLUS X」の中の一区域で、京都の伝統的な食べ物・工芸品・観光名所などをテーマに渋谷区の子どもたちが描いたピクセルアートを7月26日~9月上旬まで展示する予定だという。

  • 仮想空間のイメージ図

3者によるこの取り組みは、「子ども第三の居場所」コミュニティモデルとして、さまざまな環境の子どもたちが集まり、未来への関心や共感性、生き抜く力を高めていくことを目的とした、渋谷未来デザインの地域支援事業「みらいの図書室」の一環で実施しているもの。京都市職員の協力の下、バーチャル空間を活用した子どもたちの教育や渋谷区と京都市の地域交流を目指す方針だという。

今回展示されるアート展の特徴としては、「小学生と京都市との交流で生まれたピクセルアートをバーチャル空間で展示」「バーチャル空間の展示により、全世界で鑑賞が可能」という2点が挙げられている。

小学生たちは、バーチャル空間「京都館PLUS X」を回遊しながら、京都の伝統的な食物・工芸品・観光名所などを京都市職員から学び、その内容をもとにピクセルアートを描く。そのため、普段は出会えない各地域の人同士が、「京都館PLUS X」でのコンテンツ鑑賞やコミュニケーション、ワークショップ等を通じて交流することで、アート作品の制作につながっているという。

また、アート作品などのリアル展示会では、会場の確保、作品の搬入・搬出、会場の営業時間や所在地など、物理的な条件や制限があるのに対して、今回は、バーチャル空間にアート作品を展示することで、誰もがいつでも自由に見ることができる。利用者は自身の分身となるキャラクター(アバター)を選んで、同時に参加しているユーザーと音声で会話できるほか、展示しているアート作品を撮影することも可能という特徴を備えているという。

  • 子どもたちが取り組む様子