Job総研を運営するライボは7月19日、635人の社会人男女を対象に、現職の充実度を含め、悩みや不安の有無及びその具体的な内容、また自身のキャリアビジョンや将来像と今後の転職可能性などについて調査した「2022年 キャリアに関する意識調査」の結果を発表した。
現職での仕事の充実度について聞くと「とても充実している」(22.8%)と「どちらかといえば充実している」(51.0%)を合算した73.8%が「充実している」と回答した。一方で、キャリアに関する悩みの有無は、「ある」(35.7%)と「どちらかといえばある」(34.8%)を合算した70.5%が「ある派」の回答となった。
キャリアの悩みに関する具体的な内容は「年収・収入について」が32.8%で最多回答になり、次いで多かったのは「仕事とプライベートのバランスについて」が19.0%、「やりがいについて」が18.3%、「転職について」が12.7%、「会社からの評価」が8.9%で、最も少ない回答は「職場の人間関係について」8.3%の回答結果になっているという。
自身のキャリアビジョンの有無について聞くと、「明確にある」(12.1%)と「どちらかといえばある」(54.2%)を合算した66.3%が「ある」と回答する結果になった。さらに1〜10年後までの自身の将来像について「ポジティブなイメージを持っている」の回答を見ていくと、1年後は70.3%で最多回答になり、これに3年後が66.8%、5年後が60.1%、10年後が52.3%と続いており、時間の経過に比例して自身の将来について「イメージが湧かない」の回答が増加する傾向にあることがわかった。
今後の転職可能性については、「ある」(43.5%)と「どちらかといえばある」(31.3%)を合算した74.8%が「ある」と回答しており、「ある派」に転職の時期について聞くと、「1年内」が26.3%、「1〜3年内」が31.8%、「3〜5年内」が24.2%、「5〜10年内」が17.7%になり、全体の58.1%が3年以内に転職をするという結果になったという。
自身の今後のキャリアに関する不安の有無については、「とてもある」が27.1%、「どちらかといえばある」が44.9%という結果が出た。「ある派」の回答を年代別で見ると、30代が最多の80.0%で、これに40代が76.0%、20代が67.8%と続き、最も少ない回答だったのは50代の58.4%となった。
これらの回答によって、年代別のキャリアへの不安を感じる部分が判明したといい、20代は「将来への漠然とした不安」、30代は「転職やキャリアアップなどの今後のキャリアビジョンについて」、40代は「年収や収入について」、50代は「定年退職後のキャリアや収入への不安」という結果が出たという。