ソフトバンクの子会社でデータセンター・クラウド専業会社のIDCフロンティアは7月14日、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft AzureなどのメガクラウドとIDCフロンティアのサービス間の閉域ネットワーク接続が可能なサービス「バーチャルブリッジ(インターコネクト:メガクラウド)」の提供を2022年8月より開始すると発表した。

近年、複数のメガクラウドを組み合わせるマルチクラウドや、パブリッククラウドとデータセンターを併用するハイブリッドクラウドなど、クラウドの利用形態は多様化している一方で、閉域ネットワークによるセキュアな相互接続が課題となっている。

  • 「バーチャルブリッジ(インターコネクト:メガクラウド)」を経由したメガクラウドとの接続イメージ

    「バーチャルブリッジ(インターコネクト:メガクラウド)」を経由したメガクラウドとの接続イメージ

今回提供を開始するサービスは、IDCフロンティアのサービスとメガクラウドを1対多で閉域接続することが可能。メガクラウドのIaaSやPaaSを1対多の最大5回線まで閉域接続できる。最短約2ミリ秒の低遅延で複数のメガクラウドとのセキュアな通信が可能となり、データ分析やアプリケーション開発、データの保全性やシステム分散など、各サービスの機能や特性を生かしたマルチインフラ構成が可能という。

また、同サービスは専用の回線やBGPルーターなどの機器の準備や接続設定が不要。メガクラウドとの接続に必要なネットワーク回線やBGPルーターの設置・運用は同社が行うため、導入企業は接続帯域を選択するだけで利用できる。

標準で冗長構成を採用した帯域確保型のサービスメニューで、月額7万9000円/1Gbpsから(最大10Gbps)広帯域なメガクラウドとの論理接続を提供する。