米Googleは7月13日(米国時間)、Androidの次期バージョン「Android 13」のBeta 4をリリースした。リリース候補版のビルドを含むBeta 4は、アプリ、SDK、ライブラリの最終互換性テストを目的としたAndroid 13 Betaプログラムの最後のアップデート。正式版リリースまで「あと数週間」としている。

Android 13の開発者向けプログラムは、昨年のAndroid 12より1カ月近く早い4月にBeta 1がリリースされ、昨年は8月末に始まったPlatform Stability期間が今年は6月上旬リリースのBeta 3からスタートした。非常に早いペースで開発が進んでいる(Android 12はリリース候補ビルドが9月8日だった)。

GoogleのAndroid Developer RelationsのディレクターであるMaru Ahues Bouza氏は、アプリおよびゲーム開発者に最終的な互換性テストを完了させるように喚起している。Android 13は、JobSchedulerによるプリフェッチジョブの処理、クリップボードでの機密コンテンツの取り扱い、通知に関する実行時の権限など、アプリにも影響が及ぶプラットフォームの動作変更を含む。

また、Android 12では「Android 12L」として提供されたタブレットや大きな画面のデバイスのサポートを含む。新しいタスクバー、マルチウィンドウモード、メディアプロジェクション、カメラプレビューなどの動作を大画面デバイスまたはAndroid emulatorを用いてテストし、大画面デバイスにまだ最適化していないアプリは互換モードでの表示を確認するように呼びかけている。

Android 13 Beta 4は、Pixel 4シリーズ以降のPixelスマートフォンのほか、ASUS、Lenovo、Nokia、OnePlus、Oppo、realme、Sharp、TECNO、Vivo、Xiaomi、ZTEなどの対象となるデバイスに導入できる。Pixelスマートフォンはデバイスを登録するだけでOTA(over-the-air)アップデートを受けられる。パートナーメーカーのデバイスについては、android.com/betaからメーカーごとの対象デバイスや導入方法などの情報を入手できる。