Microsoftは7月11日(現地時間)、Windows IT Pro Blog「Windows Autopatch has arrived!」において、新サービス「Windows Autopatch」の一般提供の開始をアナウンスした。これは、Microsoftが2022年4月に発表したWindows Autopatchは、WindowsやMicrosoft Edge、Microsoft 365といったソフトウェアの更新管理を自動化する法人向けのサービス。5月よりプレビュー提供されていたが、今回、Windows Enterprise E3およびE5ライセンスを持つ顧客に対する一般提供がスタートした。
MicrosoftはWindowsや関連するソフトウェアの更新手段として、法人向けにWindows UpdateやWindows Update for Business(WUfB)、Windows Server Update Services(WSUS)といった複数のサービスを提供している。しかし、Windows Updateを除くこれらの方法は、いずれも管理者による綿密な計画やポリシー設定、更新状態の監視といった作業が必要であり、管理するPCが多い場合に運用上の負担が大きいという問題を抱えていた。
Windows Autopatchでは、こうした更新管理作業をMicrosoftに任せることができる。具体的には、MicrosoftのエンジニアがWindowsやMicrosoft Endpoint Managerの更新管理機能を利用してユーザが管理するデバイスへの更新プログラムを段階的にロールアウトする。管理対象となるパッチは、優先度に応じて「Test」「First」「Fast」「Broad」という4種類の標準リリース用の"リング"と、緊急更新用の迅速リリースのいずれかが割り当てられ、Testリング以外はMicrosoftによって管理されることになる。
Windows Autopatchに関する詳細は、Microsoftによる次のドキュメントで解説されている。
Windows Autopatchが対応する管理対象としては、サポート期間内のWindows 10およびWindows 11、Microsoft 365 Apps for enterpriseの月次エンタープライズチャネル(MEC)、StableチャネルのMicrosoft Edge、そしてMicrosoft Teamsが挙げられている。その他、近い将来、Windows 365のよるクラウドPCの更新管理をサポートする予定であることも合わせて発表された。