オンワードホールディングスグループでユニフォーム作製などを展開するオンワード商事は7月5日、3D着装シミュレーションシステムとリモート採寸システムを導入し、作業時間の短縮や返品率削減などに成功したことを発表した。

導入した3D着装シミュレーションシステムは、CLO Virtual Fashion Inc.のアパレル向けツール「CLO(クロ)」。同システムを導入することでデザイン決定のプレゼンのために複数着作製していたサンプル数を40%削減、効率的なアーカイブの実現やプレゼンテーションなどでも成果を上げている。

  • 「CLO」を活用し制服を作成(同社資料より)

    「CLO」を活用し制服を作成(同社資料より)

また、リモート採寸システムには、メイキップのユニフォームオーダーシステム「UOS」(ウオス)を導入。AIを活用し、スマートフォンで正面と側面の全身写真を撮影するだけで採寸できるため、コロナ禍での3密を避けた非対面で効果を上げている。会場の手配とスケジュール管理、採寸スタッフの人件費、データの集計などを抑えることでコストと削減と作業時間短縮を実現。システム化により人為的ミスも減少、発注後の返品率削減にも効果が見られたという。

  • 「UOS」で採寸イメージ(同社資料より)

    「UOS」で採寸イメージ(同社資料より)

オンワード商事は、サステナブル経営を重視する施策を実施しており、その中でも環境項目の目標の1つとして、廃棄される製品及び生地の削減、廃棄削減につながる在庫管理・集計システムの構築を掲げている。