SHIFTは7月5日、物流業界に所属する企業の経営・ビジネス企画、ソフトウェア・システム開発に携わる役職者420名を対象に実施した「物流業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の実態調査」の結果を発表した。
これによると、物流のDX推進に関して、7%が「取り組みが完了した」と回答し、「現在取り組んでいる」(26%)、「取り組む予定がある」(23%)と合わせると、半数以上の企業がDX推進に取り組んでいることが分かった。
一方で、DXを推進する上での課題に関しては、「IT人材が足りない」(24%)が一番多く、「DX推進のノウハウをもった人材がいない、少ない」(20%)、「レガシーシステムがボトルネックになっている」(14%)と続いた。「既存システムの運用に手一杯」(13%)といった声もあり、複雑な物流システムがDX推進の妨げになっていると同社は指摘している。
さらに、基幹システムにおいて複雑化・サイロ化の課題を抱えている企業が多いことも判明。33%が「ソフトウェアのアドオン・カスタマイズにより複雑化している」と回答し、次いで29%が「既存システムが事業部ごとに構築されて複雑化(サイロ化)している」と回答。基幹システムがサイロ化していると、全体最適が難しく、新しい取り組みを進める上でも管理コストが増大する恐れがある。