電通国際情報サービス(以下、ISID)は6月29日、スマートシティ実現に向けた都市OSソリューション「CIVILIOS(シビリオス)」を、全国の自治体向けに7月より提供開始すると発表した。同ソリューションは、内閣府が公表しているスマートシティリファレンスアーキテクチャに準拠した都市OSを構築可能だという。

また、同ソリューションはパーソナルデータ管理やID管理、住民合意形成、分析ダッシュボードなどの機能群を備え、マルチクラウドでの提供にも対応する。各自治体のニーズに応じて適切な都市OSを構築するとしている。

  • 「CIVILIOS」概要図

    「CIVILIOS」概要図

CIVILIOSは欧州発のOSS(オープンソースソフトウェア)でオープンデータのプラットフォームである「FIWARE(ファイウェア)」と、エストニア発のOSSで企業間のデータ連携やセキュアデータのプラットフォームである「X-Road(エックスロード)」のデータ連携基盤をベースとする。

スマートシティリファレンスアーキテクチャにおいては、都市OSの構成要素を「サービス連携」「認証」「サービスマネジメント」「データマネジメント」「アセットマネジメント」「外部データ連携」「セキュリティ」「運用」に分類し、それぞれに必要な個別の機能要件を定義している。CIVILIOSはこれらの構成要素に準拠し、サービスレイヤー上の複数分野にわたるサービスを接続可能な都市OSを提供するという。

また、マイクロサービスアーキテクチャは1つのアプリケーションが独立した複数のサービスで構成されているため、必要な機能のみを選択するビルディングブロック方式によって、スモールスタートで構築可能とのことだ。また、変化するニーズに合わせて機能の追加や組替えが可能で、拡張性の高い都市OSも目指せるとしている。

  • 「CIVILIOS」ロゴ

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