共同輸送マッチングサービス「TranOpt(トランオプト)」を運営する日本パレットレンタル(以下、JPR)と富士通ブランドのデジタコを製造販売するトランストロンは6月20日、両社の製品とサービスを連携させる取り組みを開始することに合意したと発表した。

具体的には、トランストロンのデジタコが収集するトラックの発着地や年間出荷便数などのデータをデータ連携API(Application Programming Interface)によって抽出し、JPRの共同輸送マッチングサービス「TranOpt」に取り込み、共同輸送の機会創出を目指すのだという。

  • 日本パレットレンタルとトランストロンが連携を開始する

    日本パレットレンタルとトランストロンが連携を開始する

物流業界においてトラックドライバーの不足が進む中で、近年は複数の企業での共同輸送などの取り組みが進められている。今回の両社の合意により、トランストロン製品の利用企業はほかの企業との共同輸送の機会をこれまでより容易に求められるようになり、「TranOpt」の利用企業は現在よりもさらに多様な企業との共同輸送が見込めるとのことだ。

TranOptは、利用者がシステム上に自社の運行情報を登録することで共同輸送の相手を探せるようになるサービス。同サービスは運行経路の発着地情報に加えて、季節ごとの物量の波動といった情報も付加でき、マッチング精度に寄与しているようだ。

トランストロンは同社の製品を通じて共同輸送の基礎となるデータを蓄積しており、両社の取り組みによって、利用者の利便性を向上しながら共同輸送マッチングの確率と精度を従来以上に高められるようになるとしている。