6月16・17日に東京ビッグサイトで開催された、新しい時代に求められる「オフィスのあり方」「働く場の多様性」を提案する展示会「ニューノーマルオフィスEXPO」。本稿では、同展示会に出展していたタックの可動式ワークブース「Pa・O」について紹介しよう。

今回展示されていたのは、既に発売が始まっているテレワークブースと、近日発売予定のミーティングスペースとフォーンブースの3点だ。

  • 左からテレワークブース、ミーティングスペース、フォーンブース

    左からテレワークブース、ミーティングスペース、フォーンブース

製品開発部の津坂なぎさ氏曰く「テレワークブースはお客様とのオンライン商談や1人で作業したい時に、移動式ブースは社内のミーティングや対面での打ち合わせに、フォーンブースは電話や簡単な作業などの長居をしない時に、と使い分けることができます」とのことで、3つの製品には用途の違いがあるという。

この用途の異なる「Pa・O」シリーズだが、共通している大きな特徴がある。それは「可動式になっている」という点だ。通常、テレワークブースの搬入に時間がかかってしまったり、オフィスの席替えや配置換えに合わせた模様替えの際にテレワークブースを移動させるのが一苦労だったりと、その大きさゆえに「移動させる」ことにネックがあるテレワークブース。

その悩みを解決するべく、同シリーズはキャスター付きになっており、短時間でのレイアウト変更が可能になっているという。また搬入の際は、自身のオフィスで組み立てられる仕様になっているため、搬入の際に場所や人手を取らずに済むという強みがあるとのことだ。

  • キャスターの様子。これがあることで可動式を実現

    キャスターの様子。これがあることで可動式を実現

近日発売予定のミーティングスペースとフォーンブースは、テレワークブースの評判や感想を受けて開発が進められているもので、それぞれ「ミーティング」と「電話」に特化した機能を持ち合わせている。

まず、ミーティングスペースに関しては、見た目が可愛らしい、家のような形をしている。座面の色もカスタマイズしてカラフルなデザインにできるなど、全体的に華やかな印象を受けるのが、このミーティングスペースだ。「打ち合わせ」や「面談」といった用途を持つミーティングスペースだが、相手と楽しく話せるような心躍るデザイン性になっているように筆者は感じた。

続いてフォーンブースの最大の特徴は「開放的な天井」と「吸音性の高い壁」だ。このフォーンブースは、テレワークブースと違い天井が付いていない。そのため、一見すると声が遮断できなさそうに感じられるが、壁には吸音性の高い材料が使用されているため、実際に扉を閉めてしまえばほとんど中の声は聞こえなくなる。

  • 吸音性の高い壁

    吸音性の高い壁

働き方が多様化する中、これまで以上に需要が高まっていくことが予想されるテレワークブース。このテレワークブースに加えて、さまざまなシチュエーションに合わせた作業スペースがあるオフィスこそ「ニューノーマル」なのかもしれない。