キリンホールディングスは6月13日、東京都中野区にあるキリングループ本社の全フロアをリニューアルして新オフィスとして運用開始したことを発表した。新オフィスでは、ソロワークとコミュニケーションワークを有機的に取り入れて業務の生産性を上げることを目的としている。リアルなつながりを重視したコミュニケーションワークの最大化を図るとのこと。

同社はリニューアルのポイントとして、まず「リアル接点の拡大」を挙げている。オープンミーティングやコミュニケーションのためのスペースを拡大し、ソロワークスペースや個室会議室を縮小した。

また、共創のための場を従来から約2割増やすとともに4つの機能「Library(情報共有・収集)」「Lounge(カジュアルコミュニケーション)」「Lab(ミーティングエリア)」「ゲストラウンジ」に分け、従業員が集まりやすい各フロアの中央に配置した。

  • 21F:Library(情報共有・収集)。書籍や雑誌から最新情報などを得られ、新価値創造のための多様な情報に触れられる空間

    21F:Library(情報共有・収集)。書籍や雑誌から最新情報などを得られ、新価値創造のための多様な情報に触れられる空間

  • 20F:Lounge(カジュアルコミュニケーション)。リフレッシュしながら部門を超えて交流できるカフェエリアを設置

    20F:Lounge(カジュアルコミュニケーション)。リフレッシュしながら部門を超えて交流できるカフェエリアを設置

  • 19F:Lab(ミーティングエリア)。オープンなミーティングからワークショップ、プレゼンテーションまで、目的に合わせて柔軟に環境を選べる空間

    19F:Lab(ミーティングエリア)。オープンなミーティングからワークショップ、プレゼンテーションまで、目的に合わせて柔軟に環境を選べる空間

  • 18F:ゲストラウンジ。受付を自動化し、共創ワークショップスペースおよび広報施設「キリンスタジオ」を新設

    18F:ゲストラウンジ。受付を自動化し、共創ワークショップスペースおよび広報施設「キリンスタジオ」を新設

また新オフィスでは、グループ会社・部署固有の諸室・固定席を除き、原則フリーアドレス化し、Web会議に適した環境(部屋・設備)も整備。さらに、各座席のリアルタイム在席情報をスマートフォンなどから検索・確認ができるなど、デジタルオフィス化を進めている。各座席や会議室の活用状況を収集・分析することで、オフィス利用に関する継続的な改善に活用する考えだ。

  • リモートワークにも対応した

    リモートワークにも対応した

  • 執務フロア空席/在席状況の検索画像イメージ

    執務フロア空席/在席状況の検索画像イメージ

さらに、原則100%ペーパーレス化を目指し、保管スペースおよび倉庫を約6割削減した。同時に従来のフロアを集約し総面積を約2割削減する一方で、1人あたりの執務スペースは約2倍に拡大。グループ本社在籍者の最大50%が同時出社しても執務可能なスペースを整備したという。