GitHubは現地時間(以下、省略)2022年6月8日、テキストエディター「Atom」の終了スケジュールを発表した。2022年12月15日にAtomリポジトリー、および関連プロジェクトのリポジトリーがアーカイブされる。同社は「ソフトウェア開発者コミュニティーを成長させる目標は残っているが、『Visual Studio Code』『GitHub Codespaces』を介して、クラウドに迅速かつ信頼性の高いソフトウェア開発をもたらす公約を推し進めるため、Atomを廃止する」と説明した。今後6カ月間、Atomユーザーに終了報告が行われる。

Atom自身は開発を継続し、2022年3月8日にはバージョン1.60.0をリリースしているものの、GitHubは「過去数年間、重要な機能開発を行っていない。新しいクラウドベースのツールが登場・進化するに連れて、Atomコミュニティーの関与は大幅に減少した」と開発終了の背景を説明している。さらに「AtomがElectronフレームワーク基盤として機能し、Visual Studio Code、Slack、GitHub Desktopなど何千ものアプリケーション開発に寄与してきた。だが、我々は将来のソフトウェア開発を可能にする技術を優先する。つらい別れだ」と吐露した。

Atomは2015年6月にバージョン1.0.0をローンチし、カスタマイズの多様性から多くの開発者が利用を続けていたが、昨今はVisual Studio Codeが人気を集めている。Stack Overflowの調査によれば、Visual Studio Codeのシェアは71.07%(n=57684)だった。