アドバンスト・メディアと茨城県取手市は、AI音声認識技術「AmiVoice」と自然言語処理技術で議会の議事録を見える化する「議会会議録視覚化システム」を取手市議会に試行導入したことを5月26日に発表した。

  • 「議会会議録視覚化システム」を活用した取手市 議事録2021-09-17 令和3年第3回定例会(第4号)(Webサイト)。各議員の発言から成る議会の定例会の様子がマインドマップライクにひと目でわかる

    「議会会議録視覚化システム」を活用した取手市 議事録2021-09-17 令和3年第3回定例会(第4号)(Webサイト)。各議員の発言から成る議会の定例会の様子がマインドマップライクにひと目でわかる

「議会会議録視覚化システム」は、議会で答弁された内容を「AmiVoice」でテキスト化し、データを自然言語処理技術で単語の重要度、単語同士の関係性、頻出語や特徴語を解析して抽出を行い、マインドマップ形式で議事の内容を見える化するシステム。表示されるキーワードは、出現率によって色とサイズを変化、重要度や内容が一目でわかる仕様となっており、クリックすることで発言者と内容の確認ができる。また、議会開催日や発言者などの絞込検索も可能で、通常の議事録ビューアーとしても十分な機能を持っている。同タイプの議事録視覚化システムの導入は自治体では、取手市議会が初の事例になるという。

  • 議会での「議会会議録視覚化システム」利用イメージ(同社資料より)

    議会での「議会会議録視覚化システム」利用イメージ(同社資料より)

アドバンスト・メディアと取手市議会・取手市は、ICT活用で新しい民主主義の創造する「デモテック(=デモクラシー×テクノロジー)戦略」のため、2021年4月に「音声テック関連技術連携協定」を締結しており、今回のシステム導入もその流れの中で行われている。取手市議会 議長 金澤克仁氏は、システムの導入について「システムの利用が進めば、自分たちが住むまちの動きや、議会が何のためにあり、議会がなぜ必要なのかといった点での理解度や認知度も高まる」と今後の運用に対する期待のコメントをしている。