アドバンスト・メディアと茨城県取手市は、AI音声認識技術「AmiVoice」と自然言語処理技術で議会の議事録を見える化する「議会会議録視覚化システム」を取手市議会に試行導入したことを5月26日に発表した。
「議会会議録視覚化システム」は、議会で答弁された内容を「AmiVoice」でテキスト化し、データを自然言語処理技術で単語の重要度、単語同士の関係性、頻出語や特徴語を解析して抽出を行い、マインドマップ形式で議事の内容を見える化するシステム。表示されるキーワードは、出現率によって色とサイズを変化、重要度や内容が一目でわかる仕様となっており、クリックすることで発言者と内容の確認ができる。また、議会開催日や発言者などの絞込検索も可能で、通常の議事録ビューアーとしても十分な機能を持っている。同タイプの議事録視覚化システムの導入は自治体では、取手市議会が初の事例になるという。
アドバンスト・メディアと取手市議会・取手市は、ICT活用で新しい民主主義の創造する「デモテック(=デモクラシー×テクノロジー)戦略」のため、2021年4月に「音声テック関連技術連携協定」を締結しており、今回のシステム導入もその流れの中で行われている。取手市議会 議長 金澤克仁氏は、システムの導入について「システムの利用が進めば、自分たちが住むまちの動きや、議会が何のためにあり、議会がなぜ必要なのかといった点での理解度や認知度も高まる」と今後の運用に対する期待のコメントをしている。