沖縄ツーリスト、OTSサービス経営研究所、okicom、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)らが構成する沖縄観光DX推進コンソーシアムは5月27日、沖縄観光レコメンドナビ「おきなわCompass」の実証事業を7月1日から8月31日まで実施すると発表した。

同事業では、観光客は自身の好みに合った旅行計画を立案できるだけでなく、旅行中に観光地や店舗の情報を最適なタイミングで受け取れるようになる。一方で、観光事業者はWebサイトを通じて観光客とのリアルタイムなコミュニケーションが可能となり、ビジネスの拡大が見込めるとのことだ。

同事業はデータの利活用により街の魅力を引き出すNTT Comのサービス「FUN COMPASS」をICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)基盤として採用している。

  • 「おきなわCompass」の全体像

    「おきなわCompass」の全体像

「おきなわCompass」は、観光客が入力した性別や嗜好などの属性データや、滞在日数などの旅程データに基づき、個人情報を取得することなく観光客のペルソナが把握できるという。このペルソナに従って県内から登録された観光資源の情報を観光客に提供するとのことだ。

観光事業者は店舗の基本情報を掲載できるだけでなく、クーポンや店舗からのお知らせ情報を配信できるため、観光客への効果的なアプローチが可能だ。また、自店舗のサイトにアクセスした観光客の傾向把握やデータに基づくマーケティングの展開について、コンソーシアムから支援が受けられる。

  • 「おきなわCompass」利用のイメージ

    「おきなわCompass」利用のイメージ

同コンソーシアムは今後、今回の実証事業で得られたデータをもとに「おきなわCompass」のレコメンド機能のさらなる精度向上に取り組む予定だ。将来的には多言語に対応し、インバウンド観光客へのアプローチも進めるとしている。