Vade Secureは5月12日、同社がモニタリングしているメールボックスを今年2月から4月までの期間に調査した結果、日本で今年3月にマルウェア攻撃の急増を確認し、その攻撃の8割以上がEmotetであったと発表した。

Emotetは国内では2019年から2020年にかけて感染が拡大。2021年11月に活動の再開が確認され、今年2月ごろから再流行の兆しをみせたが、4月には3月から96%減少していることがわかったという。

  • 1000メールボックス当たりのEmotetとマルウェアの検知数 引用:Vade Secure

2月から4月の日本におけるEmotetの合計検知数は、ヨーロッパの8倍、アメリカの11倍、グローバルと比較しても7倍に上っており、他国に比べて日本に攻撃が集中していることが浮き彫りになった。

また、同社がモニタリングするメールボックスにおいて、日本企業は企業規模や業種にかかわらず、Emotetを検知していることもわかっている。企業規模では、Emotetを検知した企業は0~499人が60%以上を占めており、中小の企業もターゲットとなっているとのことだ。