Microsoftは5月10日(米国時間)、Windows 11向けの累積更新プログラム「KB5013943」をリリースした。この更新プログラムには、さまざまなセキュリティ上の問題への対処が含まれているが、特筆すべき点として、4月25日にリリースされたKB5012643を適用後に発生した画面のちらつきや.NET Frameworkアプリが起動しなくなるなどの問題が修正されていることが挙げられる。

  • May 10、2022—KB5013943 (OS Build 22000.675)

    May 10, 2022—KB5013943 (OS Build 22000.675)

オプションの更新プログラムとしてリリースされたKB5012643は、ビデオに関するいくつかの不具合やSecure Bootコンポーネントサービスの強化をはじめとする、さまざまな問題の修正や品質改が含まれていた。しかし、この更新プログラムを適用した一部のユーザーからは、セーフモードに入った際に画面がちらついたり、.NET Framework 3.5用のアプリが起動しなくなったりするという具合が報告されていた。

Microsoftによると、今回リリースされたKB5013943を適用することで、KB5012643において発生したこれらの問題が改善されるという。

ただし、KB5013943をインストールしたユーザーからは、新たに別の問題が発生したという報告も相次いでおり、注意が必要だ。Betanewsも次の記事では、KB5013943の適用後にアプリの起動時に0xc0000135エラーが発生するようになったという現象が伝えられている。この新しい問題が、KB5012643の不具合に対する修正内容に関連しているかどうかは明らかになっていない。

KB5013943はセキュリティアップデートであり、自動更新を有効にしている場合には自動でアップデートが実施される。