アバストは先日、「携帯電話ののぞき見」に関する調査結果を発表した。同調査は、日本国内のインターネット利用者1,000人を対象に実施したもの。
同調査により、回答者の4割(40%)が、パートナーの携帯電話にアクセスしたことがあると回答したことが明らかになった。そのうちの3人に1人以上(35%)は、相手の許可なしに携帯電話を見たと回答したという。
また、パートナーの携帯電話にアクセスしたことがある人の76%は、許可なしに見るべきでないと考えている一方、24%は許可なしに見ても構わないと考えていることが伺えるという。
そして、パートナーの携帯電話にアクセスしたことがある人の30%は、携帯電話を見られたことを相手は認識していないと回答している。
年齢別では、パートナーの許可なく携帯電話にアクセスしたと回答したのは25歳~34歳が最も多く(56%)、この年齢層だけ唯一、許可を得てアクセスした人を無許可で見た人が上回る結果となった。さらに、25歳~34歳の45%は、許可なくパートナーの携帯電話にアクセスしても構わないと考えていることもわかっている。
パートナーの携帯電話にアクセスした際に見たコンテンツは、メールが最も多かった(38%)。これに、写真や動画(32%)、通話履歴(19%)、InstagramやFacebookなどのSNS(16%)が続いている。
なお、パートナーの携帯電話にアクセスした際、51%が相手の携帯電話にロックがかかっていなかったと回答したという。その他、パートナーの携帯電話のロックを突破する方法として、「相手が過去にパスコードやパターンを教えてくれた」(19%)、「パスコードやパターンを覚えた」(12%)などが挙がっている。
今回の調査について、アバストの最高情報セキュリティ責任者(CISO)であるジャヤ・バルー氏は、次のように述べている。
「多くの個人情報やプライベートなやりとりが保存されている携帯電話に許可なくアクセスすることは、重大なプライバシー侵害であり、控えるべき行為です。実際、パートナーの携帯電話にアクセスしたことがある人の5人に1人(22%)は、相手の携帯電話で見つけたものが原因で喧嘩になったことがあると回答しています。また、携帯電話への不正アクセスはストーカー行為につながっているケースもあります。今回の調査では、パートナーのデバイスにアクセスした人の9%は『相手の位置情報を確認したかった』、4%は『相手が知らないうちにアプリをインストールした』と回答しています」