MMD研究所は4月26日、「仮想通貨(暗号資産)に関する調査」の結果を発表した。同調査は同社が4月12日・13日の2日間にインターネットにより実施したものであり、対象は予備調査がスマートフォンを所有する20歳から69歳までの男女、本調査が仮想通貨(暗号資産)取引所アプリの利用経験者。有効回答者数は、予備調査が8800人、本調査が440人。

同調査によると、仮想通貨(暗号資産)の認知度は67.5%、内容理解は29.6%、保有経験は9.1%であり、取引所アプリでは認知度と利用経験それぞれで最多のアプリが異なっている。

  • 仮想通貨(暗号資産)の利用・認知状況 資料:MMD研究所

予備調査で仮想通貨(暗号資産)の利用・認知状況を尋ねると、「仮想通貨(暗号資産)という言葉は聞いたことがあるが、内容はよく知らない」が37.9%と最多であり、以下「全く知らない」(32.6%)、「だいたいどんなものか分かるが、購入・保有したことはない(購入・保有を検討するまでに至っていない)」(17.3%)と続く。

仮想通貨(暗号資産)の保有状況を性別・年代別に見たところ、「現在保有している」と「保有したことがあるが、現在は保有していない」を合わせて保有経験が最も多かったのは男性30代(19.3%)であり、以下男性20代(18.2%)、男性40代(14.3%)と続いた。

  • 利用したことがある取引所アプリ 資料:MMD研究所

同じく予備調査で知っている仮想通貨(暗号資産)取引所アプリを複数回答で聞くと、GMOコインが21.2%と最多であり、bitFlyer(17.7%)、Coincheck(14.5%)が続く。

利用経験がある仮想通貨(暗号資産)取引所アプリ(複数回答)に関しては、bitFlyerが26.7%と最も多く、以下はCoincheck(24.8%)、楽天ウォレット(19.3%)となっている。

  • 仮想通貨(暗号資産)に感じるメリット 資料:MMD研究所

仮想通貨(暗号資産)に感じるメリットを複数回答で聞いたところ、「少額で投資できる」が46.1%と最多であり、以下「いつでも取引が可能」(36.8%)、「ハイリターンを受けられる可能性がある」(35.2%)と続いている。

一方のデメリットでは、「変動が激しくリスクがある」(44.1%)、「手数料が高い」(30.5%)、「セキュリティに不安がある」(29.8%)の順だった。

  • 仮想通貨(暗号資産)以外に利用している投資手段 資料:MMD研究所

予備調査で仮想通貨(暗号資産)以外に利用している投資があると答えた回答者にそのジャンルを複数回答で尋ねると、仮想通貨(暗号資産)保有経験者では「株式投資」が51.8%で最も多く、以下「投資信託」(42.8%)、「FX(外国為替証拠金取引)」(22.9%)が続く。

仮想通貨(暗号資産)未保有者では「株式投資」が42.4%と最多であり、「投資信託」(38.3%)、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」(16.1%)が続いた。