デロイトトーマツグループは、4月21日、DX(デジタルトランスフォーメーション)における企業などの組織全体での行動変容やトランスフォーメーションを実現させるために、デジタル人材の育成を中心とする総合サービスである「デジタル人材育成プラットフォーム(DHR Platform)」の提供を開始することを発表した。

このサービスは、企業などのDX加速のために、デジタルとビジネスの双方の能力を持つ変革推進人材の育成を支援するもので、各社ごとの人材育成施策立案、学習プログラムおよびデロイトトーマツでの実践経験の場を提供するというサービス。

  • デジタル人材育成プラットフォームの全体像

このサービスの内容は、4つのステップに分けられており、「人材要件定義、アセスメント」「育成施策の立案」「デジタル人材育成、学習プログラムの提供」「デロイトトーマツグループでの実践経験の場の提供」という流れになっている。

具体的には、「人材要件定義、アセスメント」「育成施策の立案」で、DX推進における各社・各部門のニーズおよび課題を確認し、強化すべき機能・役割を明確化し、求める人材タイプを定義する。 デロイトトーマツでは人材タイプを「ビジネスプランナー」「データサイエンティスト」「AIエンジニア」「サイバーセキュリティスペシャリスト」「デジタルアーキテクト」「UXデザイナー」「UIデザイナー」の7種類に設定している。 人材の知識・スキルなどの把握やデジタル人材のタイプ別の候補者を見つけるための人材アセスメントを実施し、その結果に基づき、人材ポートフォリオを策定の上、その実現に向けた採用・配置・育成・評価・処遇方針を策定することで、デジタル人材育成体系を整備するという。

続いての「デジタル人材育成、学習プログラムの提供」では、人材タイプとスキル習熟のレベル別の学習プログラムを定義し、e-learningやワークショップ型の研修を提供する。研修の対象にはデジタル基礎人材も含まれており、全社的なデジタルリテラシーの習熟度の底上げも図ることができるという。

4つ目のステップである「デロイトトーマツグループでの実践経験の場の提供」では、研修受講者がデロイトトーマツのデジタル関連のプロジェクトに関与するなどのOJT(職場の上司が部下に対して、実際の仕事を通じて指導し、知識、技術などを身に付けさせる教育方法)経験を提供するという。 デロイトトーマツ人材機構が直接の窓口となって教育委託契約を締結し、グループ各社での実習機会を提供するのだという。