電通国際情報サービス(ISID)、電通、富士通は4月22日、企業のバリューチェーンの連携支援とカーボンニュートラルを見据えた環境・社会課題の解決に向けた戦略的協業を発表した。 同協業では、多くの企業間で分断されているデマンドチェーン、サプライチェーン、エンジニアリングチェーンの効率的な連携を支援することで、生活者の行動変容を捉え、多様化するニーズに即座に対応できる仕組みづくりを目指す。

  • 3社による協業のイメージ

同協業の第一弾の取り組みとして、Siemens Digital Industries Softwareの製品ライフサイクル管理(PLM)システムである「Teamcenter」をベースに、製造業向けエンジニアリングチェーン領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を支援する共同プロジェクトを発足する。

ISIDの製品開発領域全般にわたる業務コンサルティングからIT実装まで一貫したソリューションと、富士通のMOM(Manufacturing Operations Management:製造オペレーション管理)領域を含む顧客業務ノウハウやソリューション導入実績・実装力を掛け合わせて、同プロジェクトでは国内最大級のPLMシステムのデリバリーを行い、顧客ニーズの把握から製品開発、生産製造に至る各種データを連携させる。

  • 共同プロジェクトのイメージ

さらに3社は、生活者ニーズを起点とした製品開発や需要予測により、リソースやエネルギーなどの無駄を削減する需給の最適化モデルを設計し、無駄のないものづくりやGHG(Green House Gas:温室効果ガス)の削減を行い、顧客企業を通じたトータルなカーボンニュートラルの実現にも取り組む。