OpenBSDプロジェクトからOpenBSDの最新版となる「OpenBSD 7.1」が公開された。OpenBSD 7.1は52回目のリリース。今回のリリースでは13のハードウェアプラットフォームがサポートされている(alpha版、amd64版、arm64版、armv7版、hppa版、i386版、landisk版、luna86k版、macppc版、octeon版、powerpc64版、riscv64版、sparc64版)ほか、Apple M1 Macのサポートが向上している。
OpenBSD 7.1における主な変更点は次のとおり。
- OpenBSD/arm64におけるApple M1システムサポートの改善
- OpenSSH 9.0の導入
- realpath(1)ユーティリティを追加
- httpd(8)にカスタムエラーページ機能とpre-compressed gzipファイルサポートを追加
- hw.perfpolicyを起動時に自動で設定するように変更
- xterm(1)におけるマウストラッキング機能をデフォルトで無効化(allowMouseOpsをtrueに設定すれば以前と同じ振る舞いに戻すことができる)
- ログインクラスケーパビリティデータベースに/etc/login.conf.d/${class}を追加(主にportsシステムで使用される)
- Intel 2.5Gb Ethernetコントローラドライバigc(4)を追加
- ワイヤレスネットワークサポートの改善(iwm(4)、iwx(4)、mtw(4)など)
- loongsonプラットフォームのサポート廃止
OpenBSDプロジェクトは半年ごとにOpenBSDの新しいバージョンをリリースしている。今回のリリースは特にApple M1 Macのサポートが大きく改善されている点が注目される。OpenBSDプロジェクトはOpenSSHの開発も行っているなど、インターネットを安全に使用するために使われる複数のソフトウェアの開発を行っている。