ニールセン スポーツは4月19日、2022年グローバルスポーツマーケティングレポート「ファンがゲームチェンジャーになる」を発表した。このレポートでは、活発化したソーシャルメディアチャネルやベッティング、共同観戦などを通じて、スポーツのファンがコロナ禍中にスポーツやチームとつながるために行った新しい行動を紹介している。

今回の調査では、コネクテッドデバイスの急速な普及に伴い、世界のスポーツファンの40.7%が、デジタルプラットフォームを介してスポーツのライブ配信を視聴していることがわかったという。その一方で、日本での同様の項目は18.4%と世界と比べて低い割合にとどまった。

ハイライトやリキャップなどの放送では、コンテンツ全体の需要は依然として高く、試合やイベント自体とほぼ同じレベルということがわかった。

ニールセンはスポーツの生中継に関連して、日本では21.7%、グローバルでは39.4%のファンがライブ配信以外のコンテンツを視聴すると推定している。また、スポーツの視聴者はマルチスクリーンでの視聴体験を楽しむようになっており、昨年に比べて5%増の47%が同時に他のライブを視聴していることが明らかになった。

また女子スポーツに関しては、2020年の27%の増加と比較して、非バンドルスポンサーシップ投資が前年比で146%増加したと推定されている。これにより多くの女子スポーツが放映されるようになり、女子スポーツに固有のスポンサーシップの機会が増えている。

またスポンサーが増えているジャンルとして、女子スポーツに加えて、eスポーツがある。eスポーツは2021年に2,254件のeスポーツスポンサー契約がグローバルで発表された。昨年、女性eスポーツファンの人口は19%増加し、男性ファンの人口は12%増加したと言われており、その注目度は高い。eスポーツはスポンサー契約数も2020年の1,785件に比べて大幅に増加しており、世界のエンターテインメント業界で最も急速に成長しているセグメントの一つとなっている。

それに伴い、スポーツスポンサーシップに投資するブロックチェーン企業は拡大しており、2026年までに投資額が50億ドルに達すると予測されている。