店舗マネジメントツール「はた Luck」を提供するHataLuck and Personは4月13日、第三者割当増資を行ったことを発表した。これにより、店舗マネジメントのDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するソリューションを開発する。既存投資家である、三井不動産 31VENTURESに加え、新たに凸版印刷、東芝テックなどを引受先とし、協業も開始する。

凸版印刷との協業では、同社の顧客である大型スーパーやドラッグストアなどの大規模小売業に「はた Luck」を導入し、業務効率化や接客ノウハウの横展開、店舗活動データを活用した販促強化を推進する。凸版印刷のサービスと、ストア店員が日々利用する「はた Luck」のデータや分析情報を組み合わせ、リアル・デジタル双方からアプローチするリアル店舗支援型のマーケティング事業を後押しする。

東芝テックとの協業では、同社が出資するHR(Human Resources)テック企業同士で連携し、「採用から定着・戦力化」までのDXを推進。東芝テックの取引先であるリテーラー(スーパーマーケット・ドラッグストア・ショッピングセンター・飲食店・専門店など)へ「はた Luck」を導入し、店舗運営の最適化を促進する。

三井不動産 31VENTURESは、2020年のシリーズBラウンドに続き今回も出資し、今後もさらなる「豊かなコミュニティづくり」を目指し協業を進める。全国の三井ショッピングセンター全施設に「はた Luck」を導入完了しており、入退勤などの施設側のスタッフ管理やテナント店舗内での情報共有における業務効率化を促進している。

HataLuck and Personは今後、調達した資金を、コロナ禍を通してより高い生産性を求められるようになった店舗サービス業に対して、より総合的なソリューションの開発に投資していく考えだ。