米Google Cloudは4月6日、初となるカナダと日本を結ぶ海底光ファイバーケーブル「Topaz」の敷設を発表した。

完成後には、カナダのバンクーバーからブリティッシュコロンビア州バンクーバー島西岸のポートアルバーニ、そして太平洋を越えて日本の三重県、茨城県までつながる予定だ。

同ケーブルは2023年の開通を予定しており、Google検索、Gmail、Youtube、Google Cloud、そのほかGoogleサービスへの低遅延アクセスを提供することに加え、日本とカナダのさまざまなネットワーク事業者向けに同地域における伝送容量の拡大を予定している。

  • 「Topaz」の概要

    「Topaz」の概要

米Googleが同プロジェクトを主導しており、日本とカナダの多くの現地パートナーとともに海底ケーブルシステム全体を構築。そのほかのネットワークやインターネットサービスプロバイダーは自社で使用する場合も、サービスとして提供する場合も同ケーブルで追加されたキャパシティを活用することができるという。

また、Googleがこれまでに建設したそのほかのケーブルと同じく、Topazは同様のルートにシステムを持つパートナーとファイバーペアの交換を計画。ホースほどの直径であるTopazケーブルは16ファイバーペアを収容し、総容量は1秒あたり240テラバイト(TB)となる。

さらに、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)に対応しており、光ファイバーペアのスペクトルをソフトウェで効率的に定義して分割することで、柔軟なルーティングと高度な耐障害性を実現するとしている。

なお、Google Cloudではこれまで20の海底ケーブルプロジェクトに投資しており、これにはCurie、Dunanto、Equiano、Firmina、Grace Hopper、Blue、Echo、Havfrue、Ramanなどのコンソーシアムケーブルが含まれ、200以上の国・地域にまたがる29のクラウドリージョン、88のゾーン、146のネットワークエッジロケーションを接続している。