竹中工務店は3月22日、チャットアプリ上に位置情報を通知するサービスを開発したと発表した。建設現場内における業務指示に位置情報を追加して伝達し、指示伝達に伴う手間を削減する。グループ会社を通じて2022年6月頃に外販を開始する予定。

  • 「direct」・「位置認識プラットフォーム」連携の概要

同社が開発した位置情報通知サービス「位置認識プラットフォーム」で取得した建設現場内の位置情報を、L is Bが展開するチャットアプリ「direct」に連携して活用する。指示場所を明確化し、業務指示者の指示写真と図面情報との統合手間を削減する。同社によると1日あたり1時間ほど業務指示時間の削減ができるという。

具体的には、アプリ上に写真を投稿すると、自身の位置情報をプロットした簡易MAPと投稿元の写真を合成した業務指示書をサーバーが返信する。同時に投稿者の氏名・投稿日時・棟名・フロア名をコメントとして返信し、写真による業務指示を、実施場所とセットで行うことができる。

  • 「direct」における位置情報通知機能の概要

また、簡易的なMAPで位置情報を知らせることも可能。「#位置」、「#いち」、「#1」などの特定の文字列を投稿することで、自身の位置情報をプロットした簡易MAPをサーバーが返信する。

同社は今後も建設現場向けアプリを展開し、建設業全体の生産性向上・魅力向上につなげる方針だ。