理経とMS&ADインシュアランスグループでリスク管理サービスを提供するMS&ADインターリスク総研は、水災AR(拡張現実)ソフトウェア搭載の専用タブレット端末を共同で開発し、MS&ADインターリスク総研の水害リスク調査サービスのオプションとして提供することを発表した。
タブレット端末で撮影した工場、商業施設、公共施設など調査対象のカメラ映像に、任意の深さの浸水状況をCGで投影し疑似的な水害を再現する。浸水の深度はハザードマップや過去の水害時におけるデータを使用、水害の防災対策や施設の脆弱性の評価などに活用できる。専用タブレット端末は、神奈川歯科大学 XR研究所 所長 板宮 朋基教授の技術協力のもと理経とMS&ADインターリスク総研で共同開発した。
MS&ADインターリスク総研の水害リスク調査サービスのオプションとして提供され、調査対象の建物や機械、設備の浸水状況のCG画像が調査報告書の具体的な資料として掲載される。水深は任意に設定できるため、建物の止水板設置場所の検討や製造設備のモーター、電源盤など設置場所の再検討、製品倉庫の保管方法の変更など災害対策としての応用度は高い。水害リスク調査サービスは、三井住友海上火災保険及び、あいおいニッセイ同和損害保険を通じて提供される他、MS&ADインターリスク総研の水災リスクコンサルティング受託調査サービスとしても提供される。